共同編集で便利な機能を活用する
THEME
共有されたデザインファイルを複数人で同時に編集するとき、コミュニケーションを円滑にするための便利な機能が用意されています。本節では、それぞれの機能の使い方について解説します。
フォロー(他ユーザーの画面を見る)
ツールバーの右上では、現在開いているデザインファイルやプロトタイプを同時に誰が見ているか、あるいは編集しているかを確認できます。
Figmaアカウントでログインしていないユーザーが同時にデザインファイルを開くと、Aマークのアイコンと「Anonymous」(匿名)という名前が表示されます。
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複数人が同時に同じデザインファイルを開いているとき、自分以外のユーザーアイコンをクリックすると、該当のユーザーを「フォロー」できます。ここでのフォローとは、該当のユーザーが見ている画面をリアルタイムに見ることを意味します。フォロー中は、キャンバスの周辺に枠線と、キャンバス上部に特定のユーザーをフォロー中である旨が表示され、同ユーザーが現在表示しているキャンバスの領域や拡大率、選択しているページやオブジェクトなど、Figma上での操作を見ることができます。複数人でデザインをレビューしたり、プレゼンテーションしたりするときに便利です。
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ツールバーやサイドバーなど、キャンバスの外での動作は見ることができません。
フォロー中に以下の操作をすると、フォロー状態が解除されます。
- キャンバス内のオブジェクトを選択する
- キャンバスを移動する
- ズームインまたはズームアウトする
自分自身のアイコンにロールオーバーすると、「自分にスポットライトを当てる」ボタンが表示されます。同ボタンをクリックすると、フォローのように同時編集しているほかのユーザーに自分の画面を見ることを促せます。
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カーソルチャット
ほかのユーザーと短くカジュアルなコミュニケーションを取りたいときは、カーソルチャットが便利です。キーボードの/キーを押すと、カーソルチャットに入れます。カーソルチャットに入ると、マウスポインターの横に空の吹き出しが表示されます。そのままキーボードで文字を入力すると、ほかのユーザーに入力した内容を見せられます。
キャンバスで右クリックし、表示されるメニューから「カーソルチャット」を選ぶことでもカーソルチャットに入れます。
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カーソルチャットは入力中の様子も含めてリアルタイムに送信されるため、送信ボタンを押したりする動作は必要ありません。入力終了後、5秒間はメッセージが表示されます。
Figmaはカーソルチャットのログを保存しません。もし、永続的にメッセージを残しておきたい場合は、コメント機能を利用するとよいでしょう。
カーソルチャットを終了するには、以下のいずれかの操作を行います。
- Escキーを押す
- ファイル内の任意の場所をクリックする
- 別のツールに切り替える
- メニューを開く
会話(音声通話)
デザイン中に、「どの色がいいか?」や「こんな表現はどうか?」と議論をすることはよくあることです。Figmaの画面を見ながら、ほかのユーザーと同期的により深くコミュニケーションを取るときは、会話(音声通話)を使うとよいでしょう。
会話機能を使えるのは、プロフェッショナル以上のプランです。スタータープランでは使えません。また、デスクトップアプリとブラウザでのみ使える機能になります。
ツールバーの右上に表示された「会話を開始」ボタンをクリックすると、マイクまたは入力デバイスを使用する許可を求めるダイアログが表示されます。「許可」ボタンをクリックします。
使用許可を求めるダイアログが表示されるのは初回のみです。一度許可すれば、以降は自動的に会話が開始されます。
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許可をするとオーディオコントロールが表示され、マイクを使用中であることが確認できます。会話に参加すると、参加中のユーザーアイコンがオーディオコントロール内に表示されます。
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オーディオコントロールの機能
A. アイコンをクリックすると共同編集者をフォローします。
B. ミュート/ミュート解除を切り替えます。
C. マイクとスピーカーの設定を開きます。
D. 会話を終了します。
E. オーディオコントロールを最小化し、ツールバーに格納します。